2025年10月22日の金融市場は、米中関係改善への期待と企業決算の好調が投資家心理を支え、米国ではダウが続伸、日本ではTOPIXが最高値を更新するなど、堅調な展開となりました。一方で、NASDAQはハイテク株の利益確定売りで反落し、国内金価格も調整局面に入りました。市場は材料出尽くし感と決算期待が交錯する中、押し目買いの動きが目立つ一日となりました。
2025年10月22日の市況|米中関係改善期待と企業決算が支える堅調相場
主要指数(10月22日時点)
日経平均:49,307.79(-8.27)
TOPIX:3,266.43(-16.93)
NYダウ:46,924.74(+218.16)
NASDAQ:22,953.67(-36.88)
S&P500:6,735.35(+0.22)
米国市場(10月21日)
10月21日の米国株式市場は、前日に続いて堅調な展開となりました。主要指数はまちまちの動きながらも、全体としては底堅さを維持。NYダウは218.16ドル高の46,924.74ドルで取引を終え、続伸。S&P500は0.22ポイント高の6,735.35とほぼ横ばい。一方、NASDAQは36.88ポイント安の22,953.67と反落しました。
市場では、政府機関閉鎖への懸念が後退したことや、トランプ大統領が中国の習近平国家主席との会談を予定しているとの報道が好感され、対中貿易リスクの緩和期待が投資家心理を支えました。アップルはiPhone 17の販売好調とアナリストによる投資判断の引き上げを受けて上昇し、過去最高値を更新。
素材関連では、鉄鋼メーカーのクリーブランド・クリフスが第3四半期の好決算とレアアース事業への参入計画を発表し、株価が急伸。これにより素材セクター全体に買いが広がりました。航空機メーカーのボーイングも、連邦航空局による737マックス機の生産拡大承認を受けて上昇。
一方、NASDAQでは一部ハイテク銘柄に利益確定売りが入り、反落。半導体セクターではエヌビディアが小幅安となったものの、AMDやマイクロン、ASMLは堅調に推移しました。
為替市場では、米ドル/円は151.3円と前日比ほぼ変わらずの水準で推移しています。
日本市場(10月22日)
10月22日の日本市場は、日経平均が前日比8円安の49,307円で取引を終え、小幅に反落しました。前場では一時700円近く下落する場面もありましたが、後場にかけて押し目買いが入り、プラス圏まで回復する展開となりました。米国市場のハイテク株安や材料出尽くし感が利食い売りを誘った一方、企業決算への期待が相場を下支えしています。
TOPIXは3日続伸し、最高値を更新。プライム市場、スタンダード市場、グロース市場もそろって上昇し、値上がり銘柄は全体の6〜7割に達しました。幅広い銘柄に買いが入り、需給環境は良好です。
米国ではコカコーラや3Mなどの好決算がダウ平均を押し上げる一方、NASDAQはハイテク株の手じまい売りで小反落。こうした海外市場の動向も日本市場に影響を与えています。
国内の金価格は1グラムあたり21,639円で推移し、前日比で調整下落。前日に記録した半年ぶりの高値(23,179円)から反落しました。米ドルの買い戻しや米中貿易協議の進展期待を背景に、海外市場では金価格が急落し、アジア時間では節目の4000ドル付近で反発する展開となりました。
円安傾向と中央銀行による買い支えが国内金価格の下支え要因となっており、25日移動平均(20,702円)を上回る水準を維持しています。
トレード銘柄|楽天は安定上昇、SBIは買い増し中心の展開
楽天証券|積み立て投資
本日もカバコは堅調に推移しました。あらかじめ指値を設定していたものの、そこまで下落することはなく、安定した値動きの中で取引を終えています。
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 261A 日水コン +1株(合計14株)
- 5016 JX金属 +2株(合計4株)
売却銘柄
- なし
反省点|地合いに左右されずポートフォリオは堅調、買い増しは慎重に対応
前場では日経平均がマイナス圏で推移していたものの、ポートフォリオはややプラスで推移。後場に入り日経平均がプラス域へ転じたことで、ポートフォリオもさらにプラスを伸ばす展開となりました。
普段から買い増しを行っている銘柄については、買い増しによって取得単価が変わらない、あるいは逆に上昇してしまう傾向があるため、本日は控えめな買い増しにとどめています。