8月18日の市況では、日本株が再び史上最高値を更新し、投資家の注目を集めました。一方で米国市場はインフレ懸念や政策発言に揺れ、方向感の見えにくい展開となりました。本記事では、市場の動きとあわせて私のトレード収支や投資戦略を振り返り、実際の売買判断から得た反省点もまとめています。トレードを行う方や、ブログを通じて情報収集している投資家にとって参考になる内容をお届けします。
2025年8月18日の市況|史上最高値を再び更新した日本市場と方向感に欠ける米国市場
主要指数(8月18日時点)
日経平均:43,714.31(+336.00)
TOPIX:3,120.96(+13.28)
NYダウ:44,946.12(+34.86)
NASDAQ:21,622.97(-87.69)
S&P500:6,449.80(-18.74)
米国市場(8月15日)
米国株式市場は、見た目以上に複雑で一筋縄ではいかない展開となりました。背景には、インフレ指標や金利見通し、そしてトランプ大統領の通商政策をめぐる発言が絡み合っており、投資家心理を大きく揺さぶったのです。
8月15日(金)に発表された卸売物価指数(PPI)は予想を上回り、インフレ再燃への警戒感が一気に広がりました。これを受けて長期金利は上昇基調となり、市場が抱いていた利下げ期待はやや後退。しかしその一方で、バークシャー・ハサウェイがユナイテッドヘルスに対して大規模な投資を行うと表明し、同社株は12%急騰しました。このニュースがダウ平均を押し上げ、一時は史上最高値に迫る力強い動きを見せる場面もありました。
S&P500は堅調さを維持しつつもわずかに反落、ナスダックはテック株の軟調さから小幅に下落しました。小型株指数のラッセル2000は比較的堅調で、セクターごとに強弱の差が際立つ展開です。全体としては「上昇基調を残しつつも、明確な方向感を得られない」状態で週末を迎えた形となりました。インフレ懸念に揺れる債券市場と、政策期待に一喜一憂する株式市場。投資家心理はまさに綱引き状態で、大手投資家の動きがリスク選好にわずかな光を与えるという、微妙なバランスの上に立っていたといえるでしょう。
日本市場(8月18日)
8月18日の日本株市場は、日経平均・TOPIXともにそろって史上最高値を更新し、力強い相場展開となりました。とくに輸出関連株である自動車株が大きく買われ、市場を牽引しました。為替の円安傾向や米株の底堅さ、さらに企業業績への期待感が相場を下支えし、投資家のリスク選好を後押しした形です。
注目されたのは銀行株の動きです。前営業日には日銀の利上げ観測が急速に高まったことで「利上げは銀行株の追い風」と受け止められ、力強い上昇を見せていました。しかし本日は一転して利益確定売りが出やすい地合いとなり、やや調整色を強めました。つまり、上げ材料があったはずの銀行株がむしろ重しとなるという皮肉な展開です。
結果として、18日の相場は自動車株など輸出関連が市場を引っ張り上げる一方で、銀行株が調整に回るという対照的な構図が際立ちました。全体感としては強気ムードを保ちつつも、銘柄ごとに資金の流れがはっきりと分かれる日となりました。
デイトレード銘柄|ポートフォリオ調整と新規銘柄の組み入れ
楽天証券
- 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,086.0
数 量: +2株
合 計: 16株
SBI証券
買い増し銘柄
- 1719 安藤・間 +1株(合計39株)
- 4063 信越化学工業 +1株(合計29株)
- 7272 ヤマハ発動機 +1株(合計112株)
- 7327 第四北越フィナンシャルグループ +1株(合計1株)
- 8354 ふくおかフィナンシャルグループ +1株(合計1株)
ポートフォリオ全体のバランスを意識し、特に銀行株の比率を調整しました。これまで保有していなかった地銀株を初取得し、配当利回りを重視しながら少数ずつ買い進めています。ただし日銀の利上げ観測もあり株価はやや高値圏にあるため、大量購入は避けています。
売却銘柄
- 8306 三菱UFJ -17株(合計100)
売却理由: 前営業日に利上げ思惑で大きく上昇した後、本日はやや反落。想定内の動きであったため、一部を利益確定しました。長期保有のスタンスは変わらず、調整局面では改めて買い増す予定です。

反省点|地銀の初取得とUFJの利確タイミング
三菱UFJの利確判断
本日の下落は想定通りで利益確定の判断も妥当でしたが、もしより効率を求めるなら、前営業日のうちに利確を検討する余地もあったかもしれません。タイミング次第で収益がさらに改善できた可能性を感じました。
地銀の購入について
今回の地銀株の初取得は、ポートフォリオのバランスを整える上で大きな一歩でした。ただし利上げ思惑で株価が上昇している局面での購入だったため、割高感が残ります。今後は市場状況を見極め、より有利な水準を狙いたいところです。
総括
今回は地銀を初めて組み入れるための打診買いであり、タイミングを深く考慮する必要はなかった。一方で、三菱UFJの利確については想定内の動きではあったものの、前営業日に判断できていればより効率的だった可能性もある。全体的には、ポートフォリオの方向性を整える一日となり、今後の判断材料につながる取引だった。