10月29日の国内外の株式市場は、日米ともに主要指数が終値ベースで過去最高値を更新する展開となりました。米国では利下げ期待と好決算が相場を支え、日本ではアドバンテストの急騰が日経平均を押し上げる要因となりました。一方で、全体的には銘柄間の格差が広がり、利益確定の動きも見られています。市場は好材料への反応が強い一方、短期的な調整の可能性も意識される局面です。
2025年10月29日の市況|主要指数は日米ともに最高値更新
主要指数(10月29日時点)
日経平均:51,307.65(+1,088.47)
TOPIX:3,278.24(-7.63)
NYダウ:47,706.37(+161.78)
NASDAQ:23,827.49(+190.04)
S&P500:6,890.89(+15.73)
米国市場(10月28日)
10月28日の米国株式市場は、主要3指数がそろって終値ベースで過去最高値を更新しました。NYダウは前日比161.78ドル高の47,706.37ドル、NASDAQは190.04ポイント高の23,827.49ポイント、S&P500は15.73ポイント高の6,890.89ポイントとなり、堅調な展開が続いています。
この上昇の背景には、FOMC(連邦公開市場委員会)の開始に伴う利下げへの期待感、米中首脳会談に向けた通商合意への前向きな見方、そして主要企業の好調な決算が挙げられます。特に半導体大手のエヌビディアは、米エネルギー省とのスーパーコンピューター構築計画やノキアへの10億ドル出資が材料視され、株価が上昇しました。
個別銘柄では、UPSがコスト削減の成果により予想を上回る利益を計上し、買いが集まりました。ペイパルは通期利益見通しの上方修正と、オープンAIとの提携によるChatGPTへのデジタルウォレット統合が好感され、株価が上昇。一方、DRホートンは決算が市場予想を下回り、売りが優勢となりました。
為替市場では、FOMCによる利下げ観測が強まり、ドル円は一時152円37銭まで上昇した後、151円85銭まで反落している。
日本市場(10月29日)
10月29日の東京株式市場では、日経平均株価が前日比1,088円47銭高の51,307円65銭で取引を終え、終値ベースで史上最高値を更新しました。初めて節目の51,000円台に乗せたことで、市場関係者の注目を集めています。前場から堅調に推移し、後場には一時1,193円高の51,412円97銭まで上昇する場面もありました。
この急伸の主因は、半導体検査装置メーカーのアドバンテストによる好決算です。同社は2026年3月期の業績予想を上方修正し、最大1,500億円の自社株買いを発表。株価は一時ストップ高となり、日経平均を単独で約1,074円押し上げるほどの寄与度を示しました。
一方、東証プライム市場全体では約8割の銘柄が値下がりしており、利益確定の動きが広がっています。TOPIXは7.63ポイント安の3,278.24ポイント、プライム市場指数も16.87ポイント安の1,687.78ポイントと、主要指数は軟調な展開となりました。
米国市場のハイテク株高や、日米間の投資に関する共同文書の発表も一部銘柄の支援材料となりましたが、日経平均の上昇は特定銘柄による影響が大きく、銘柄間の格差が目立つ一日となりました。
トレード銘柄|楽天証券:カバコ買い増し未約定
楽天証券|積み立て投資
楽天証券では、2865カバコの買い増しを試みましたが、株価が想定以上に上昇したため、指値に届かず約定には至りませんでした。上昇局面での買い増しは難しく、今後の押し目を待つ必要があると判断されます。
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 2146 UTグループ +1株(合計15株)
- 261A 日水コン +1株(合計17株)
- 3036 アルコニックス +1株(合計5株)
- 3798 ULSグループ +10株(合計40株)
- 4208 UBE +1株(合計29株)
- 7272 ヤマハ発動機 +1株(合計154株)
- 8904 AVANTIA +5株(合計156株)
売却銘柄
- なし
ポートフォリオ内の決算銘柄
- 6301 コマツ
今期税引き前を5%上方修正したが、材料出尽くし感からか前日比239円安の5,550円となっている。高配当株でもあり、取得時もかなり良い所で買えているのでこのまま保有を継続していきたい。
反省点・総括|アドバンテスト以外は軟調、取得単価の低下を意識した買い増し
日経平均が51,000円台に突入し、史上最高値を更新した一方で、ポートフォリオ内では下落銘柄が目立つ結果となりました。特にアドバンテストの急騰が日経平均を大きく押し上げたものの、その他の銘柄は軟調で、指数との乖離が顕著でした。
本日の買い増しは、下落した銘柄を中心に実施し、取得単価の引き下げを意識した戦略が取られました。全体としては、個別銘柄の動向に左右されやすい局面であり、分散投資の重要性や、銘柄選定の精度が問われる展開となっています。
