FRBが3年ぶりの利上げに踏み切り、追加利上げへの警戒も強まるなか、翌日には日銀金融政策決定会合の結果発表を控えるという状況で、日本市場はなぜ上昇できたのでしょうか。日米の金融政策が同時に意識される局面だからこそ、指数の上下だけでは見えにくい相場の流れを整理しておきたいところです。
前夜の米国市場では、FOMC後に米長期金利が5%台へ上昇し、NYダウは600ドルを超える下落となりました。一方でNASDAQは底堅さを見せ、WTI原油先物は反落、ドル円は一時156円台まで円安が進むなど、それぞれ異なる動きが見られています。こうした流れから始まった日本市場では、日経平均とTOPIXがそろって上昇したものの、AI・半導体関連株は伸び悩み、翌日の日銀会合を前に為替も円高方向へ動くなど、単純な全面高とは少し違った一日になりました。
この記事では、前夜の米国市場から本日の日本市場までの流れに加え、楽天証券でのデイトレードとSBI証券で管理している高配当投資の売買状況、そして実際のトレードを振り返ります。なお、本文に記載している各トレード銘柄の「銘柄名」には、その銘柄を過去に取引した際の記事へ移動できるリンクを設定しています。過去の売買とあわせて振り返りながら、その日の値動きだけにとらわれず、一緒に相場への理解を深め、これからの投資判断を少しずつアップデートしていきましょう。
2026年9月17日の市況|FOMC後の米国株安を受けながら日経平均は2日続伸
主要指数(9月17日時点)
日経平均:64,136.25(+213.25)
TOPIX:4,094.19(+32.47)
NYダウ:51,461.90(-631.21)
NASDAQ:25,978.43(-3.15)
S&P500:7,551.81(-33.92)
米国市場(9月16日)
16日の米国市場は、NYダウが前日比631.21ポイント安の51,461.90ドル、NASDAQが3.15ポイント安の25,978.43、S&P500が33.92ポイント安の7,551.81となり、主要3指数がそろって下落しました。
この日はFRBによる3年ぶりの利上げがほぼ織り込まれていたこともあり、取引序盤は原油価格の反落を横目に方向感を欠く展開となりました。しかし、FOMCで0.25%の利上げが決定され、その後のウォーシュFRB議長の会見やFOMC参加者の金利見通しが想定以上にタカ派的と受け止められると雰囲気が一変し、NYダウを中心に売りが強まりました。一方、終盤にかけては半導体などハイテク株の一角が買われたことで下げ幅を縮め、NASDAQはほぼ横ばいまで戻して取引を終えています。
今回のFOMCでは、政策金利の誘導目標を0.25%引き上げ、3.75~4.00%とすることが全会一致で決まりました。利上げ自体は事前に予想されていたものの、市場がより強く反応したのは今後の金融政策の方向性です。FRBは声明でインフレが依然として高いとの認識を示したほか、最新の政策金利見通しでは18人の参加者のうち16人が年内に少なくともあと1回の利上げを想定。さらに、ウォーシュFRB議長も会見でインフレ抑制を重視する姿勢を示したため、今回の利上げで金融引き締めが終了するとの期待が後退し、追加利上げを織り込む動きが株式、債券、為替市場へ広がりました。
こうした警戒感は債券市場にも表れ、米10年債利回りはFOMC前に4.95%台まで低下する場面があったものの、その後は上昇へ転じ、5.0205%で取引を終えました。長期金利が2007年以来の高水準に達したことで株式の相対的な割高感が意識される一方、ハイテク株は比較的底堅く推移。インテルは韓国のSKハイニックスと米国内での半導体生産を巡り協力する可能性が報じられて上昇し、エヌビディアなどにも買いが入ったことで、NASDAQの下落幅を抑えました。VIX恐怖指数は17.71へ上昇したものの、警戒感の目安とされる20を下回っており、全面的なリスク回避というより、金利上昇を警戒しながら銘柄を選別する動きが強まった一日となりました。
一方、ここ最近のインフレ懸念を強めていた原油市場では、WTI原油先物が大きく反落しました。NYMEXのWTI原油先物10月限は前営業日比3.40ドル安の1バレル102.43ドルで通常取引を終えています。前日に5月以来の高値まで上昇していた反動から利益確定売りが出たことに加え、サウジアラビアがオマーン経由で追加の原油供給を行っているとの報道により、中東からの供給不安がやや和らいだことも売りにつながりました。ただ、中東情勢そのものが落ち着いたわけではなく、ホルムズ海峡を通過する船舶数も低水準にとどまっています。原油価格は依然として100ドルを超える高値圏にあり、エネルギー価格を通じたインフレ圧力は、今後のFRBの金融政策を考えるうえでも引き続き意識されそうです。
為替市場でもFOMC後の金利見通しを反映した動きが鮮明となり、ドル円は一時154円86銭までドル安・円高が進んだものの、FRBによる利上げ決定と年内の追加利上げ観測を受けて流れが反転し、一時156円台までドル高・円安が進みました。米国では8月の小売売上高が市場予想を上回り、個人消費の底堅さも確認されたことで、FRBがインフレ抑制を優先して金融引き締めを続けやすいとの見方がドルを支えています。一方、日本では9月18日に日銀金融政策決定会合の結果発表を控えているため、今後のドル円は米国の追加利上げ観測に加え、日銀がどのような金融政策姿勢を示すのかにも注目が集まりそうです。
米国市場全体のまとめ
1.NYダウ、NASDAQ、S&P500はそろって下落したものの、ハイテク株が支えとなりNASDAQはほぼ横ばいまで戻す展開だった。
2.FOMCでは政策金利が0.25%引き上げられ、年内の追加利上げを想定する参加者が多かったことで金融引き締め長期化への警戒が強まった。
3.米10年債利回りは5%台まで上昇し、金利上昇による株式の相対的な割高感が意識された一日だった。
4.WTI原油先物は供給不安の後退などから反落したものの、100ドルを超える高値圏を維持しておりインフレ圧力への警戒が残る状況だった。
5.ドル円はFOMC後に156円台までドル高・円安が進み、米国の追加利上げ観測と翌日の日銀金融政策決定会合が次の焦点だった。
日本市場(9月17日)
前夜の米国市場では、FRBが政策金利を0.25ポイント引き上げ、3年超ぶりの利上げに踏み切りました。さらに、今後も追加の金融引き締めが必要になる可能性が示されたことでNYダウは631.21ドル安となった一方、半導体株は底堅く、SOX指数は上昇。また、WTI原油先物が前日比3.40ドル安の102.43ドルまで反落したことも特徴的な動きでした。
こうしたなか17日の日本市場では、FOMCの利上げ自体が事前予想通りだったことに加え、米国の半導体株が崩れなかったことや、前夜のドル円が一時1ドル=156円台まで円安に振れたことから買いが先行しました。ただ、取引が進むにつれて米国の追加利上げへの警戒が改めて意識され、国内のAI・半導体関連株も次第に伸び悩む展開となりました。
日経平均は前日比213.25円高の64,136.25円で取引を終え、2日続伸となりました。一方、TOPIXは32.47ポイント高の4,094.19ポイントと日経平均を上回る上昇となり、大型ハイテク株だけではなく幅広い銘柄へ買いが向かった一日でした。実際、東証プライムでは1,289銘柄が値上がりしたのに対し、値下がりは235銘柄、変わらずは30銘柄にとどまり、売買代金も概算で7兆1,538億円と高水準でした。
ただし、取引開始時の勢いがそのまま続いたわけではありません。米国市場で半導体株が上昇したことから、日本市場でも当初はAI・半導体関連への買いが期待されたものの、アドバンテストや東京エレクトロン、イビデン、キオクシアホールディングス、SCREENホールディングスなどが下落し、日経平均の上値を抑えました。その一方で、任天堂や中外製薬、第一三共、東京海上ホールディングスなどは上昇。業種別では海運業が上昇率トップとなったほか、その他製品、医薬品、鉄鋼、保険業などにも買いが広がりました。反対に、原油価格の下落が響いた鉱業が下落率トップとなり、非鉄金属や証券業、石油・石炭製品なども軟調でした。
国内では17日から日銀金融政策決定会合が始まっており、翌18日の結果発表と植田和男総裁の会見を前に、積極的な売買を控える動きもみられました。日銀の利上げ観測を背景に午後にはドル円が155円50銭台まで円高方向へ動き、朝方にみられた円安による株価の支援材料も次第に弱まっています。また、第2次高市改造内閣の閣僚人事も発表されましたが、市場では大きなサプライズとは受け止められず、株価への影響は限定的でした。米国の追加利上げ観測と日銀の金融政策を同時に見極める必要があるなか、FOMC通過による安心感から幅広い銘柄が買われる一方、AI・半導体株には利益確定売りも出るなど、強弱が入り交じる相場となりました。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均は213.25円高の64,136.25円、TOPIXは32.47ポイント高の4,094.19ポイントとなり、幅広い銘柄が上昇した一日だった。
2.FOMCの利上げが事前予想通りだったことや、前夜にドル円が156円台まで円安に進んだことが朝方の買いを支える材料だった。
3.AI・半導体関連株には利益確定売りが入り、アドバンテストや東京エレクトロンなどの下落が日経平均の上値を抑える要因だった。
4.原油価格の反落を受けて鉱業や石油・石炭製品が軟調となる一方、海運業や医薬品、鉄鋼、保険業などには買いが広がった一日だった。
5.翌18日の日銀金融政策決定会合の結果発表を控え、午後にはドル円が円高方向へ動くなど、日銀の金融政策が次の重要な注目材料だった。
トレード銘柄|GOをデイトレード、ZENMUTECHはスイング目的で持ち越し
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
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SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- なし
売却銘柄
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反省点・総括|ZENMUTECHを持ち越し、単元未満株は売買せず様子見
本日はZENMUTECHをスイングトレード目的で購入しました。前日に高値から大きく値を崩していたものの、今日は反発して上昇する動きが見られたため、その流れが続くことを想定してエントリーしています。しかし、購入後は思っていたような値動きにはならず、結果的に含み損を抱えた状態で翌日へ持ち越すことになりました。明日は連休前最後の営業日となるため、株価の動きを見ながら、可能であれば売却したいと考えています。
一方、単元未満株については買い増しを行いませんでした。ポートフォリオ全体が上昇していたこともあり、あえて追加で動く場面ではないと考え、本日はそのまま様子を見ることにしています。

