日経平均が一時1,700円以上も急落する波乱の展開となりましたが、こうした急激な変動の中でどのように立ち回るべきか悩まれた方も多かったのではないでしょうか。
前夜の米国市場では中東情勢の緊迫化に伴って原油価格が上昇し、米長期金利の急伸とともに主要指数がそろって続落しました。この流れを引き継いだ当日の日本市場でも、国内の長期金利が約30年ぶりの高水準を記録したことや日銀の利上げ観測が重なり、直近で買われていた半導体関連株を中心に利益確定売りが大きく広がる一日となりました。
本記事では、米国市場から日本市場へと波及した一連の流れをはじめ、楽天証券での機動的なデイトレードやSBI証券での配当再投資・単元未満株の買い増し実績、取引ごとのリアルな反省点を詳しくまとめています。なお、本文に記載している各トレード銘柄の銘柄名には、本日取引したそれぞれの銘柄に関する過去の取引記録へアクセスできるリンクを設定していますので、過去の売買経緯もあわせてご確認いただけます。荒れ模様の相場を冷静に振り返りながら、日々の投資判断を少しずつアップデートしていくヒントとしてぜひご活用ください。
2026年8月18日の市況|日経平均が大幅反落!中東懸念と金利上昇で全面安の展開
主要指数(8月18日時点)
日経平均:67,460.73(-1,759.52)
TOPIX:4,140.22(-43.89)
NYダウ:53,459.78(-272.63)
NASDAQ:26,644.91(-84.25)
S&P500:7,745.06(-40.70)
米国市場(8月17日)
17日の米国市場は、地政学リスクへの警戒感の高まりや長期金利の上昇が重荷となり、主要3指数がそろって続落する展開となりました。NYダウは前営業日比マイナス272.63ドルの53,459.78ドル、NASDAQはマイナス84.25ポイントの26,644.91、S&P500はマイナス40.70ポイントの7,745.06で取引を終えています。寄り付き直後は半導体関連銘柄の一角に自律反発狙いの買い戻しが入り底堅さを見せる場面もありましたが、勢いは長続きせず次第に戻り売りに押される流れとなりました。
相場の大きな波乱要因となったのは、中東情勢を巡る不透明感の再燃です。米国とイランの軍事衝突終結に向けた覚書の期限を迎えるなか、和平協議の行き詰まりが強く意識され、ホルムズ海峡の通航正常化への懸念が再燃しました。これを受けてエネルギー供給への警戒感が強まり、WTI原油先物は前日比プラス0.48ドルの84.98ドルへと続伸し、根強いインフレ圧力が改めて意識される状況となっています。
マクロ経済指標では、米8月NY連銀製造業景気指数が20.6と市場予想に反して大幅に改善し、景気の底堅さを示す格好となりました。しかし、強い経済指標と原油高の組み合わせは金融引き締め環境の長期化懸念を誘発し、債券市場では米10年債利回りが前日比プラス0.030%の4.726%へと上昇しました。金利上昇に伴うバリュエーション調整の圧力が大型テック株をはじめ幅広い銘柄へと波及しています。
こうした環境下で投資家の不安心理を映すVIX恐怖指数は前日比プラス0.94ポイントの15.19へと上昇し、リスク回避姿勢の強まりがうかがえます。為替市場においては日米の金利差拡大やドル需要の高まりを背景にドル買い・円売りが進行し、ドル円は前週末水準から上昇して159.3円台近辺で取引を終えました。今後の市場の落ち着きを見極める上でも、地政学動向と金利水準の行方が大きな鍵を握りそうです。
米国市場全体のまとめ
1.NYダウ、NASDAQ、S&P500の主要3指数は金利上昇と警戒感からそろって続落した。
2.米国とイランの和平協議難航によりホルムズ海峡の通航懸念が再燃し、WTI原油先物が続伸した。
3.米8月NY連銀製造業景気指数が20.6へ大幅改善し、景気の底堅さとともに引き締め長期化懸念を意識させた。
4.原油高と堅調な経済指標を背景に米10年債利回りが4.726%へ上昇し、ハイテク株の重しとなった。
5.リスク回避の動きからVIX恐怖指数が上昇し、日米金利差拡大に伴いドル円は159.3円台へ円安が進んだ。
日本市場(8月18日)
前夜の米国市場において、対イラン和平協議の難航に伴う原油価格の上昇や米長期金利の上昇が進み、主要株価指数が下落した流れが当日の日本市場にも波及しました。米国で長期金利が上昇したことで国内のハイテク銘柄や半導体関連株への売り圧力が強まり、寄り付きから売り先行の展開となりました。直近5営業日で日経平均が大きく上昇していたことも重なり、短期的な利益確定売りを急ぐ動きが一気に加速しました。
日経平均は取引開始から下げ幅を拡大する展開となり、前引け時点で1,000円を超える下落となりました。後場に入っても先物主導の売りが継続し、下値を模索する動きが続きました。最終的に日経平均の終値は前営業日比1,759.52円安の67,460.73円となり、6営業日ぶりに大幅な反落を記録しています。また、TOPIXの終値も前営業日比43.89ポイント安の4,140.22ポイントで取引を終えました。
東証プライム市場の売買代金は概算で10兆1,564億円、売買高は概算で22億1,462万株に達し、波乱のなかでも活発な商いとなりました。値上がり銘柄数は722銘柄、値下がり銘柄数は783銘柄、変わらずは51銘柄となり、プライム市場全体で見ると下落銘柄と上昇銘柄が拮抗する状況でした。指数への影響度が大きいアドバンテストや東京エレクトロン、キオクシアホールディングスなどの半導体関連銘柄が大きく売り込まれ、日経平均を大きく押し下げる要因となった一方で、KDDIなどの通信株や武田薬品工業などのディフェンシブな医薬品株には買いが入りました。
国内独自の材料としては、国内の長期金利が一時2.945%まで上昇し約30年ぶりの高水準を記録したことや、市場の一部で日銀による早期追加利上げ観測が浮上したことが挙げられます。これらが成長株に対する利益確定売りを後押しする一方で、原油市況の上昇傾向を受けて海運業、鉱業、石油・石炭製品といった資源・エネルギー関連セクターや、三菱商事などの大手商社株には資金が向かい、相場全体を下支えする一面も見られました。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均は1,759.52円安と6営業日ぶりに大幅反落し、TOPIXも連れ安となった。
2.国内長期金利が一時2.945%と約30年ぶりの高水準を記録し、日銀の早期利上げ観測が広がった。
3.アドバンテストや東京エレクトロンなど主力半導体株が急落し、指数を大きく押し下げた。
4.原油高を受けて鉱業や石油・石炭製品、大手商社など資源関連セクターに資金が流入した。
5.値下がり銘柄と値上がり銘柄は拮抗し、通信や医薬品などディフェンシブ銘柄が買われた。
トレード銘柄|機動的なデイトレードと配当再投資・単元未満株の積み立て
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
特定口座
- 3436 SUMCO
株 価: 4,103.0円 → 4,117.0円
約定時間: 09:06:35 → 09:06:44
収 支: +1,400円
狙 い: 売買代金上位で朝方の資金流入が目立ち、短期的な反発の初動を素早く捉える狙い。 - 6723 ルネサスエレクトロニクス
株 価: 3,976.0円 → 3,983.0円
約定時間: 09:14:53 → 09:19:42
収 支: +700円
狙 い: 売買代金ランキング上位の流動性を活かし、板の厚みと値動きのモメンタムを意識したスキャルピング狙い。 - 5801 古河電工
株 価: 4,571.0円 → 4,586.0円
約定時間: 09:31:27 → 09:31:53
収 支: +1,500円
狙 い: 売買代金ランキング上位から選定し、厚い売り板の手前で手堅く値幅を抜く狙い。 - 4392 FIG
株 価: 1,254.0円、1,223.0円 → 1,252.0円
約定時間: 13:16:47、13:21:23 → 13:36:01
収 支: +2,700円
狙 い: 全体相場が下落するなかで逆行高を見せていたため、後場のモメンタム継続とブレイクアウトを期待したエントリー。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,270.0円
数 量: +2口
合 計: 302口 - 563A GXNAS100Dカバコ
株 価: 1,065.0円
数 量: +1口
合 計: 8口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 3231 野村不動産ホールディングス
株 価: 910.3円
数 量: +5株
合 計: 50株 - 3798 ULSグループ
株 価: 518.0円
数 量: +10株
合 計: 190株
売却銘柄
- なし
7月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|利確判断の難しさとレンジ対応・規律を守った買い増しの振り返り
朝方の相場全体は軟調なスタートとなりましたが、半導体関連銘柄には資金が流入していたため、同セクターを中心にデイトレードを行いました。SUMCOに関しては値動きが非常に荒く、わずかな含み益が出た段階で上昇の勢いがやや鈍ったように感じられました。得られた利益がすぐに失われてしまうのではないかという警戒感から早めの手仕舞いを選択しましたが、その後に一段の上昇を見せたため、利益を伸ばしきる技術という面で課題を残す形となっています。
同様の状況はルネサスエレクトロニクスにも見られました。売り指値の手前にやや厚めの売り板が並んでおり、指値まで届くか不安がよぎりましたが、結果的にはすんなりと約定しました。それだけ買い圧力が強かったことを踏まえると、もう少し上値を目指して利幅を狙ってもよかったトレードだったと感じています。
一方で、古河電工に関しては売り指値の上に厚い売り板が控えていたため、上抜けは難しいと判断してその手前に指値を置いた判断がうまく噛み合いました。そのため、ルネサスエレクトロニクスの利確が消極的すぎたのか、古河電工の立ち回りが正しかったのか、一概に良し悪しを切り分けるのは難しいところです。デイトレードの基本である日を跨がないリスク管理を徹底する上では早めの利確も大切ですが、板情報や需給バランスをより深く読み取り、伸ばせるときに伸ばす柔軟性も身につけていきたいところです。
後場にエントリーしたFIGは、地合いが軟調ななかで逆行高を演じていたため波に乗ろうと仕掛けました。しかしエントリー直後に含み損を抱えたままもみ合いに入ってしまい、損切りラインにも届かない悩ましい展開となりました。許容できるリスクの範囲内でナンピンを入れたところ、下ヒゲをつけた安値近辺でうまく約定し、平均取得単価をレンジ内に引き下げることができました。その後、レンジ上限を上に抜けるか見守り、ブレイクしたのを見届けて利益確定へと繋げられています。
ETFの買い増しについては、本日2865カバコから分配金の入金があったため、方針通りそのまま再投資へ回して口数を増やしました。単元未満株の買い増しでは、野村不動産ホールディングスが好決算後の下落から戻り歩調にあったものの、本日再び押されて平均取得単価に近づく場面がありました。購入後の取得単価を試算した上で許容範囲内に収まることを確認し、計画通りに買い増しを実行できています。

