10月21日の株式市場は、米中関係の改善期待と日本初の女性首相誕生という二大イベントを背景に、日米ともに大きく動きました。米国では企業決算の好調や貿易摩擦緩和への期待が投資家心理を押し上げ、主要3指数が揃って大幅続伸。一方、日本市場では高市早苗氏の首相就任を受けて一時5万円台に迫る場面も見られましたが、午後には出尽くし感から伸び悩む展開となりました。市場は期待と現実の狭間で揺れ動く一日となりました。
2025年10月21日の市況|米中緊張緩和と女性首相誕生が市場を揺らす
主要指数(10月21日時点)
日経平均:49,316.06(+130.55)
TOPIX:3,249.50(+1.05)
NYダウ:46,706.58(+515.97)
NASDAQ:22,990.54(+310.57)
S&P500:6,735.13(+71.12)
米国市場(10月20日)
10月20日の米国市場は、主要3指数が揃って大幅続伸し、投資家のリスク選好姿勢が鮮明となりました。ニューヨークダウは前日比515.97ドル高の46,706.58ドル、S&P500は71.12ポイント高の6,735.13、ナスダック総合指数は310.56ポイント高の22,990.54と、いずれも力強い上昇を記録しました。
この背景には、米中関係の改善期待がありました。トランプ大統領と習近平国家主席の会談予定や、ベセント財務長官による中国との協議姿勢が報じられたことで、貿易摩擦の緩和観測が広がり、市場心理を支えました。
また、企業決算の好調も追い風となりました。S&P500構成銘柄のうち、決算発表済み企業の約85%が市場予想を上回る利益を計上。中でもアップルはiPhone 17の販売好調が伝えられ、株価は3.9%上昇し過去最高値を更新しました。
素材セクターでは、クリーブランド・クリフスがレアアース事業への参入を発表し、株価は21%急騰。半導体関連も堅調で、AMD(+3.2%)、マイクロン(+2.2%)、ASML(+1.25%)などが上昇し、フィラデルフィア半導体指数は107.04ポイント高の6,885.02となりました。
さらに、地銀株も信用不安の後退を背景に買い戻しが入り、金融セクター全体の上昇に寄与。VIX(恐怖指数)は18.23まで低下し、市場の安定感が増しています。
日本市場(10月21日)
日本市場は、歴史的な政治イベントを受けて大きく動きました。午前中は、高市早苗氏が日本初の女性首相に就任する見通しが報じられたことで、経済政策への期待が高まり、日経平均株価は一時700円超上昇し、4万9945円95銭まで上昇。節目の5万円に迫る場面もありました。
しかし、午後に高市氏の正式就任が報じられると、「期待で買って現実で売る」という相場格言通り、出尽くし感から利益確定売りが優勢に。最終的に日経平均は前日比130円56銭高の4万9316円06銭で取引を終え、午前の勢いからはやや後退したものの、終値ベースでは史上最高値を更新しました。
TOPIXは1.05ポイント高の3,249.50、東証プライム市場指数は1,673.01で終了。売買代金は6兆2013億円超と高水準を記録しました。業種別ではAIや半導体関連が堅調だった一方、非鉄金属、保険、機械などは軟調に推移しました。
トレード銘柄|高値警戒でカバコ買い増し見送り、慎重な積み立て判断
楽天証券|積み立て投資
本日もカバコの買い増しを検討しましたが、株価が前日比で大きく上昇していたため、無理に高値で購入する必要はないと判断し、見送りました。焦らず、適正なタイミングでの積み立てを優先する姿勢です。
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 261A 日水コン +1株(合計13株)
- 3798 ULSグループ +10株(30株)
- 7272 ヤマハ発動機 +1株(合計153株)
- 8904 AVANTIA +5株(合計150株)
売却銘柄
- なし
本日は、含み損が続いている銘柄や、最近下落傾向にある銘柄を中心に買い増しを実施。反発を見込んだ戦略的な追加投資となりました。
反省点|5万円の壁は厚く、期待先行の相場展開に慎重姿勢
高市早苗氏の首相就任による期待感から、日経平均は一時5万円台に迫る勢いを見せましたが、結果的には出尽くし感が強まり、上値の重さが意識される展開となりました。ポートフォリオも本日はマイナスで推移し、期待先行の相場に対して慎重な対応が求められる一日でした。買い増しは、下落局面にある銘柄を選定し、リスクを抑えた形で実施しています。