米CPIを受けてFRBの利上げ観測が強まるなか、9月14日の日本株は日経平均が下落する一方でTOPIXは上昇しました。
日経平均だけを見れば弱い相場に映ります。しかし、東証プライムでは値上がり銘柄が全体の78%を占め、AI・半導体株が売られる一方、金融、商社、通信、海運、鉱業など幅広い業種へ資金が向かりました。前営業日の米国株も、米CPIの上昇と米10年債利回りが5%目前まで上昇するという金利上昇への警戒を抱えながら、NYダウ、NASDAQ、S&P500の主要3指数がそろって反発しています。
この記事では、2026年9月14日の日本株と米国株の市況、日経平均とTOPIXが逆方向に動いた背景、AI・半導体株から他業種への資金移動を整理するとともに、楽天証券で行ったデイトレード3銘柄の収支、SBI証券での高配当・スイング投資の買い増し、そしてデイトレのロットを200株へ増やしたトレードの振り返りをまとめます。
なお、トレード銘柄の「銘柄名」にリンクがあるものは、過去に同じ銘柄を取引した際の記事へ移動できます。その日のデイトレード収支だけで終わらせず、市況と実際の売買を振り返りながら、今後の投資判断につなげていきます。
2026年9月14日の市況|日経平均は続落、TOPIXは上昇しAI・半導体株と内需株で明暗
主要指数(9月14日時点)
日経平均:63,492.99(-518.35)
TOPIX:4,058.21(+29.91)
NYダウ:52,573.29(+509.19)
NASDAQ:26,333.04(+251.31)
S&P500:7,656.98(+65.28)
米国市場(9月11日)
11日の米国市場では、NYダウが52,573.29(前日比+509.19)、NASDAQが26,333.04(+251.31)、S&P500が7,656.98(+65.28)となり、主要3指数がそろって反発しました。前日まで下落していた反動から買い戻しが入り、S&P500では11業種中9業種が上昇するなど、幅広い銘柄へ買いが広がる一日となっています。
株価が反発する一方、市場で新たに意識されたのが米国のインフレとFRBの金融政策です。8月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.4%、前月比0.4%上昇し、インフレ圧力が依然として残っていることを示しました。この結果を受けてCMEのFedWatchではFRBによる0.25ポイントの利上げ確率が一時91%まで上昇し、米国市場では再び利上げと高金利の長期化を意識する動きが強まりました。
もっとも、米CPIは市場予想を大幅に上回るほどの内容ではなく、原油価格に対する過度な警戒もやや後退していました。そのため、利上げ観測の高まりが株式市場を全面的に押し下げるまでには至らず、前日までの下落からの買い戻しが優勢となったことで、主要3指数は上昇して取引を終えています。
ただし、株価が反発したからといって金利への警戒がなくなったわけではありません。米10年債利回りは一時4.979%と5%目前まで上昇しており、利上げ観測の高まりが長期金利にも表れています。一方で、VIX恐怖指数は15.84と前日から2.00ポイント低下していることから、投資家心理は改善しながらも、高金利への警戒は残っているという状況でした。
こうした市場環境のなかでも、個別株ではAI関連への物色が続きました。AIサーバー需要への期待を背景にDellとHewlett Packard Enterpriseがそれぞれ約12%上昇し、HPも8%を超えて上昇するなど、高金利への警戒が続くなかでも成長期待の強いAI関連株には資金が向かっています。
さらに、株式市場だけでなく原油と為替にも目を向けると、WTI原油先物は102.22ドルと100ドル台で推移し、ドル円は153円台半ばまで円高・ドル安方向へ動きました。原油価格の高止まりはインフレを再び押し上げる要因となり、それがFRBの金融政策や米長期金利にも影響する可能性があります。
そのため、週明けの日本株を見るうえでも、米国株が反発したという結果だけではなく、米CPIを起点としたFRBの利上げ観測、5%に迫る米10年債利回り、中東情勢を背景とした原油価格、そして日米の金融政策を意識した為替の動きまで確認しておきたい状況となりました。
米国市場全体のまとめ
1.NYダウ、NASDAQ、S&P500はそろって反発し、前日までの株安から買い戻しが入った。
2.米CPIの上昇を受け、FRBによる0.25ポイントの利上げ観測が強まった。
3.米10年債利回りは5%目前まで上昇し、株価が反発する一方で高金利への警戒は残った。
4.AIサーバー需要への期待からDellなどAI関連株へ資金が向かった。
5.原油価格は100ドル台を維持しており、中東情勢とともにインフレや金融政策を見るうえでの警戒材料となっている。
日本市場(9月14日)
こうした米国市場の流れを受けた9月14日の日本市場では、日経平均が前営業日比518.35円安の63,492.99円となり、2営業日続けて下落しました。一方、TOPIXは29.91ポイント高の4,058.21ポイントまで上昇しており、日経平均は下落、TOPIXは上昇という対照的な動きとなりました。
同じ日本株の指数でありながら方向が分かれた背景には、日経平均への影響が大きいAI・半導体関連株の下落があります。米国でAI開発ペースが鈍化するとの懸念などから、ソフトバンクグループ、イビデン、キオクシアホールディングスといった値がさ株が売られ、これらの下落が日経平均を押し下げる要因となりました。
しかし、日経平均が518円下落したからといって、日本株全体が弱かったわけではありません。東証プライムでは値上がり1,221銘柄に対して値下がりは309銘柄、変わらずは23銘柄となり、全体の約78%が上昇しています。
つまり、この日の特徴は市場全体から資金が逃げたことではなく、AI・半導体関連株から他の業種へ資金が移動したことにあります。実際に業種別では海運、鉱業、保険などが上昇したほか、日立製作所やNECも堅調に推移しました。
さらに、伊藤忠商事が上場来高値、NTTが年初来高値を更新するなど、商社や通信を含む主力株にも買いが広がっています。このように幅広い銘柄が上昇したことで、AI・半導体関連の値がさ株に押された日経平均とは対照的に、より広範な銘柄で構成されるTOPIXは上昇する結果となりました。
日経平均だけを見れば「日本株は518円安」という弱い一日に見えます。しかし、値上がり銘柄数やTOPIX、業種別の動きを合わせて見ると、実際には日本株全体が売られた相場ではなく、AI・半導体株から金融、商社、通信、海運、鉱業などへ物色対象が広がった相場だったことが見えてきます。
この日の値動きから改めて感じたのは、指数の上げ下げだけで相場全体を判断しないことの重要性です。今後も日経平均やTOPIXだけではなく、値上がり・値下がり銘柄数や業種別の資金フローを確認しながら、FRBの金融政策、米長期金利、中東情勢、原油価格、為替の変化が日本株のどこに影響しているのかを見ていきたいと思います。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均は518.35円安と続落した一方、TOPIXは29.91ポイント上昇し、指数間で方向感が分かれた。
2.ソフトバンクグループ、イビデン、キオクシアホールディングスなどAI・半導体関連株への売りが日経平均を押し下げた。
3.一方、東証プライムでは値上がり銘柄が約78%を占め、日本株全体が売られていたわけではなかった。
4.AI・半導体株から海運、鉱業、保険、商社、通信などへ物色対象が広がり、それがTOPIXの上昇につながった。
5.今後も日経平均だけで相場を判断せず、業種別の資金フローと米長期金利、原油価格、為替などを合わせて確認していきたい。
トレード銘柄|デイトレ3銘柄で利益確定、フジクラとAVANTIAを買い増し
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
特定口座
- 4052 フィーチャー
数 量: 200株
株 価: 1,132.0円 → 1,159.0円
約定時間: 09:11:10 → 09:12:20
収 支: +5,400円
狙 い: 直近では株価の上昇が続いており、先週末は下落したものの、本日は再び上昇していたことから反発を狙ってエントリー。 - 456A HUMANMADE
数 量: 200株
株 価: 1,423.0円 → 1,431.0円
約定時間: 09:24:00 → 09:25:02
収 支: +1,600円
狙 い: グロース市場の売買代金ランキングを確認し、その中からトレード対象として選定。 - 3444 菊池製作所
株 価: 1,151.0円 → 1,163.0円
約定時間: 10:01:55 → 10:21:58
収 支: +2,400円
狙 い: 9月11日に発表された1Q決算では依然として赤字だったものの、赤字幅が縮小しており、本日株価の上昇が見られたことからエントリー。 - 563A GXNAS100Dカバコ
株 価: 990.0円
数 量: +1口
合 計: 21口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 5803 フジクラ
株 価: 4,862.0円
数 量: +1株
合 計: 21株 - 8904 AVANTIA
株 価: 820.0円
数 量: +10株
合 計: 200株
売却銘柄
- なし
8月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|ロットを200株へ増やし、損切り幅を縮小
直近のデイトレードを振り返ると利益は得られているものの、思うように利益を伸ばせていない場面があります。利益を伸ばそうと保有を続けた結果、含み益から含み損へ転じ、そのまま持ち越してしまうこともありました。一方で、エントリーポイントについては以前より精度が上がっていると感じています。そこで今回考えたのが、利益を伸ばすために保有時間を長くするのではなく、デイトレのロットを増やす方法です。ただし、ロットを100株から200株へ増やせば、利益だけでなく損失も単純に大きくなります。以前ロットを増やした際には、思うような値動きにならず苦い経験もしました。そのため今回は、200株でエントリーする代わりに、損切りラインの値幅を通常の半分にするというルールを設定しました。ロットを2倍にする一方で許容する値幅を半分にすることで、一度のトレードで許容する損失額が必要以上に膨らまないようにする考えです。
菊池製作所はエントリー後に一度下落したものの、その後は持ち直しました。フィーチャーとHUMAN MADEについても想定していた形でトレードを進めることができ、3銘柄すべて利益確定となりました。
結果として、本日のデイトレード収支は+9,400円。ただ、200株で利益を出せたからといって、次回から無条件にロットを増やすつもりはありません。重要なのはロットそのものではなく、エントリー精度と損切りルールを維持したまま、期待値のあるトレードを繰り返せるかです。
今回の結果を一つの成功例として、今後もロットと損切り幅のバランスを確認しながらデイトレードを続けていきます。
【トレード物語#38】見えない未来を恐れず、見えているものを信じる。その先で手にしたものは、光かそれとも蜃気楼か
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