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2024年11月のトレード戦略:ENEOS配当増額から日産売却、半導体市場の展望

2024年11月の投資を振り返る:決算発表とニュースの影響

11月は企業の決算発表が相次ぐ中、株式市場の動向が注目されました。この記事では、私自身が保有している銘柄や注目ニュースを振り返り、今後の投資戦略について考察します。

ENEOSの安定した成長と魅力的な配当政策

11月13日、ENEOSは今期の最終利益を5%上方修正し、年間配当金を26円に増額すると発表しました。このうち中間配当は13円。エネルギー価格の安定や事業の多角化が寄与しており、長期投資家にとって魅力的な選択肢です。

配当利回りの高さに加え、再生可能エネルギーへの取り組みなども進んでおり、今後の収益源の多様化が期待されます。ただし、エネルギー価格の変動リスクを見据えつつ、次の投資機会を検討する必要があります。

日産自動車の下方修正とアクティビストの動き

11月7日、日産自動車は業績を下方修正し、配当金を未定としました。また、9000人の人員削減を発表し、株価は急落。その後、物言う株主(アクティビスト)の保有が報じられ、一時的に反発したものの、再び下落しました。

この状況下、私は配当金目的で購入していたことや、先行きの不透明感から利益が出ているうちに売却を決断。11月21日には、北米での早期退職募集や法的対策が報じられ、企業改革に動き出した様子が見られますが、短期的には株価への影響は未知数です。

日産自動車に関連する記事はこちら。

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半導体市場の停滞とNVIDIAの決算が示唆するもの

11月21日、日本時間早朝に発表されたNVIDIAの決算は、前年同期比で売上高が1.9倍に増加し過去最高を記録。しかし、期待値が高かった分、伸び率が前年の3倍から鈍化したとの失望感が市場を覆いました。その影響で、日本の半導体関連銘柄も軒並み冴えない状況です。

ローツェや信越化学工業など保有銘柄の株価も影響を受けており、今後の市場回復には時間がかかる可能性があります。一方で、長期的な半導体需要増加の見通しは明るく、焦らずホールドすることを考えています。

注目の新サービス「カブアンド」

11月20日、前澤友作氏が発表した「カブアンド」は、生活費やサービス利用に応じて株式を付与する新しい顧客還元サービスです。これは、株主として企業と成長を共有する革新的な仕組みです。

未公開株式であることや換金性の制約がリスクとして挙げられますが、上場に成功すれば初期参加者に大きなメリットをもたらす可能性があります。このような新しい投資スタイルは、投資初心者や若年層にも関心を引きやすいでしょう。

投資を通じて得た学びと今後の課題

株式投資を始めて3年8か月が経ち、決算の読み解き方が少しずつ身についてきました。しかし、よく耳にする「織り込み済み」などの市場心理を読むのは難しく、売買のタイミングを逃すこともしばしば。これを克服するため、決算内容の事前予測や市場の期待値について学びを深めたいと思います。