12月25日の市場は、米国株の最高値更新を背景に、日米ともに年末らしい落ち着いた強さを見せました。薄商いながらも大きな崩れはなく、投資家心理は総じて安定しています。本記事では、米国・日本市場の動向を振り返るとともに、年末相場を意識した実際のトレード内容とその振り返りを整理します。
2025年12月25日の市況|米国最高値更新を追い風に年末相場は堅調継続
主要指数(12月25日時点)
日経平均:50,407.79(+63.69)
TOPIX:3,417.98(+10.61)
NYダウ:48,731.16(+288.75)
NASDAQ:23,613.31(+51.46)
S&P500:6,932.05(+22.26)
米国市場(12月24日)
24日の米国市場は、クリスマスイブに伴う短縮取引(米国東部時間で午後1時終了)となりました。取引時間・出来高ともに限定的な環境ではあったものの、主要3指数はいずれも堅調に推移し、落ち着いた買いが優勢となる一日でした。特にNYダウとS&P500は終値ベースで史上最高値を更新しており、年末特有の前向きな投資心理が市場全体を下支えした形です。
NYダウは前日比288.75ポイント高の48,731.16で取引を終え、年末に向けたポジション調整の買いが指数を押し上げました。S&P500も22.26ポイント高の6,932.05と高値圏を維持し、幅広い銘柄に資金が向かう展開となっています。NASDAQもハイテク株を中心に堅調で、51.46ポイント高の23,613.31で引けました。AI関連銘柄の底堅さや、米国労働市場の安定を示す経済指標が、投資家心理を支える材料となっています。
個別では、半導体関連のマイクロン・テクノロジーや消費関連のナイキが上昇し、指数全体の押し上げに寄与しました。また、バイオ医薬品のダイナバックス・テクノロジーズは、サノフィによる買収発表を受けて大幅高となり、市場に明るい材料を提供しています。一方で、インテルなど一部銘柄では利益確定の動きも見られ、全体としては落ち着いた強弱混在の展開でした。
短縮取引らしく出来高は低水準でしたが、年末・年始にかけた相場の流れを確認する意味では前向きな内容となり、サンタクロースラリーへの期待感が改めて意識される一日となりました。なお、25日の米国市場はクリスマスのため休場となり、次回取引は26日に再開されます。
日本市場(12月25日)
25日の日本市場は、海外勢の参加が限定される中で、年末らしい薄商いとなりました。それでも指数は底堅く推移し、日経平均株価は前日比63円69銭高の50,407.79円で取引を終えています。外部環境の安定や年末特有の強気ムードを背景に、大きな売りは見られず、慎重ながらも前向きな値動きとなりました。
TOPIXも前日比上昇となり、終値は3,417.98ポイントでした。日経平均と同様に堅調な推移を見せ、日本株全体に資金が分散して入ったことを示しています。特定のテーマに偏ることなく、幅広い銘柄が下支えとなった点は、年末相場としては安定感のある内容と言えるでしょう。
個別では、取引参加者が少ない中でも比較的値動きが落ち着いた大型株を中心に買い戻しが入り、TDKやトヨタ自動車がしっかりとした動きを見せました。一方で、フジクラやソフトバンクグループなど一部銘柄では軟調な場面もあり、方向感の強さは限定的でした。
また、日銀の金融政策を巡る発言や為替動向も意識されましたが、祝日ムードの影響が強く、相場への影響は限定的にとどまっています。投資家は積極的にリスクを取るというよりも、年末を見据えたポジション調整を意識した動きが中心だったように見受けられます。
トレード銘柄|年末相場を意識した短期売買と積み上げ戦略
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
- 6629 テクノホライゾン
株 価: 1,162.0 → 1,171.0
約定時間: 09:09:05 → 09:09:12
収 支: +900円
狙 い: 前日の下落からの反動を意識し、売買代金ランキングを参考にエントリーしました。短時間での値幅取りを狙い、リスクを抑えた取引となっています。 - 4784 GMOインターネット
株 価: 1,071.0 → 1,075.0
約定時間: 09:23:31 → 09:24:05
収 支: +400円
狙 い: 売買代金ランキングから選定し、流動性を重視したデイトレードとなりました。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,220.0
数 量: +1口
合 計: 146口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 1605 INPEX +3株(合計100株)
売却銘柄
- 2146 UTグループ
売却理由:権利付き最終日を明日に控えて、次の懸念点が挙げられる。12月31日付で株式を15分割することで、過去のNTTの例を思い出し希薄化し下落する恐れがある事、高配当銘柄ではあるものの、無配の時期がある事(つまり連続増配ではないこと)、11月に経常利益の下方修正を行っていることから業績の先行きの不透明感、購入量が少ないのも原因の一つであるが、思ったほど利益が伸びなかったこと。これらの点から売却を行っている。今後の株価の変動や業績によっては再度エントリーを考えている。
11月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|欲張らず、年末相場らしいリスク管理を優先
デイトレードでは、売却後に株価が下落しており、結果的に無理をしなかった判断が功を奏しました。予定していた指値に固執せず、欲張らずに調整したことで、年末特有の急変動を回避できたと考えています。
INPEXの購入についても、寄り付きの勢いに流されることなく、その日の相場の流れを確認してから判断しました。UTグループの売却については、分割後の値動きや次回決算を注視しつつ、引き続き慎重なスタンスを維持していきたいと考えています。