年末休暇を控え、市場全体が静かなムードに包まれる中でも、日米株式市場は底堅い推移を見せました。大きなトレンドは維持しつつも、商いは細り、個別銘柄やテーマ株に視線が集まりやすい局面です。こうした環境下では、短期の値動きに振り回されるよりも、板や流動性を意識した慎重な売買と、中長期目線のポジション管理がより重要になります。2025年12月23日の市況と実際のトレードを振り返りながら、年末相場ならではの向き合い方を整理していきます。
2025年12月23日の市況|年末ムードの中でリスク選好が続く一日
主要指数(12月23日時点)
日経平均:50,412.87(+10.48)
TOPIX:3,423.25(+18.08)
NYダウ:48,362.68(+227.79)
NASDAQ:23,428.83(+121.21)
S&P500:6,878.49(+43.99)
米国市場(12月22日)
12月22日の米国市場は、クリスマス休暇を目前に控えた時期特有の商いの薄さが意識される中でも、主要株価指数が堅調に推移しました。NYダウは前日比227.79ポイント高の48,362.68ポイントと3日続伸し、S&P500も43.99ポイント上昇して6,878.49ポイントで取引を終えています。NASDAQも121.21ポイント高の23,428.83ポイントと、ハイテク株を中心に買いが広がりました。
市場全体ではAI関連銘柄や半導体株が引き続き注目を集め、年末に向けたポジション調整をこなしつつも、押し目ではしっかりと買いが入る展開となりました。取引量は通常より控えめでしたが、投資家心理は安定しており、S&P500は年初来高値圏に接近する水準を維持しています。
また、小型株指数であるラッセル2000も底堅く推移しており、資金が一部リスクの高い資産にも向かっていることがうかがえます。一方で、金や銀といったコモディティ価格が史上高値を更新する場面もあり、株式と安全資産の双方に資金が向かう特徴的な局面となりました。
日本市場(12月23日)
23日の日本市場は、前日の米国株高を背景に買いが先行し、日経平均株価とTOPIXはいずれもプラス圏で取引を終えました。日経平均株価は前営業日比10円48銭高の50,412円87銭と小幅高ながら3日続伸となっています。
相場を下支えしたのは、銀行や証券といった金融セクターの底堅さに加え、ゲーム関連銘柄などへの買いでした。一方で、為替市場では円が1ドル155円台後半まで円高方向に進行したことで、自動車など輸出関連株の上値はやや抑えられる展開となっています。
TOPIXは前日比18.08ポイント高の3,423.25ポイントで取引を終え、指数全体として幅広い銘柄に買いが波及しました。売買代金は年末休暇を控えた影響で低水準にとどまり、積極的な売買は限定的でしたが、指数水準は年初来高値圏に近い水準を維持しています。
また、国内の長期金利は先週までの上昇が一服し、債券市場が落ち着きを取り戻したことも株式市場の安心材料となりました。海外投資家の参加が減少する中でも、テーマ性のある銘柄や個別材料株には断続的な物色が見られています。
トレード銘柄|短期売買は慎重、積立とスイングは継続
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
- 6629 テクノホライゾン
株 価: 1,151.0 → 1,157.0
約定時間: 09:08:28 → 09:09:24
収 支: +600円
狙 い: 売買代金ランキングを参考に銘柄を選定しましたが、下落基調でのエントリーとなったため、リスクを抑え薄利での撤退としています。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,221.0
数 量: +1口
合 計: 144口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 1605 INPEX +2株(合計95株)
売却銘柄
- なし
11月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|板の変化を見極める忍耐力の大切さ
テクノホライゾンのトレードでは、想定していた売値付近に大きな売り板が出現したため、その一段下に指値を置いて利確しました。結果として薄利ながら利益は確保できましたが、その後に売り板が消化され株価が上昇したことを考えると、もう一段の我慢ができた可能性もありました。
また、GXNDXカバコについては前日比で下落したものの、依然として1,200円台という高水準にある点を踏まえ、無理な買い増しは避けています。年末相場では特に、板の動きや流動性を冷静に見極める姿勢と、焦らず待つ判断力の重要性をあらためて感じる一日となりました。