12月16日の株式市場は、米国の雇用統計を目前に控えた警戒感から、国内外ともにリスク回避姿勢が強まる一日となりました。米国市場ではハイテク株を中心に調整が進み、日本市場もその流れを引き継ぐ形で大幅安となっています。こうした不安定な地合いの中でも、短期では無理のないトレードを意識し、中長期では配当や業績を軸とした売買を継続しました。本記事では、当日の市況から具体的なトレード内容、そして反省点までを整理します。
2025年12月16日の市況|米雇用統計を前にリスク回避が強まる一日
主要指数(12月16日時点)
日経平均:49,383.29(-784.82)
TOPIX:3,370.50(-60.97)
NYダウ:48,416.56(-41.49)
NASDAQ:23,057.41(-137.76)
S&P500:6,816.51(-10.90)
米国市場(12月15日)
15日の米国市場は、主要3指数がそろって下落して取引を終えました。NYダウは前日比41.49ドル安の48,416.56ドルと小幅安ながら続落。S&P500は10.90ポイント安の6,816.51ポイント、NASDAQは137.76ポイント安の23,057.41ポイントと、ハイテク株の比率が高いNASDAQの下げが目立ちました。
市場では、雇用統計を控えて積極的な買いが手控えられたほか、米国債利回りの上昇が株式の割高感を意識させました。AI関連銘柄については、これまでの上昇局面で積み上がった過熱感への警戒が強まり、利益確定売りが出やすい状況でした。セクター別では情報技術、エネルギー、工業株が軟調に推移し、市場全体としては防御的な動きが目立つ一日となっています。
日本市場(12月16日)
16日の日本市場は、前日の米国株安とAI関連銘柄への警戒感を背景に、売りが優勢となりました。日経平均株価は前日比784.82円安の49,383.29円と大幅に下落し、心理的節目とされる50,000円を割り込みました。TOPIXも60.97ポイント安の3,370.50ポイントと、幅広い銘柄で下落が見られています。
半導体やハイテク関連株は、米国市場でのAI投資懸念を受けて売りが波及しました。また、日銀の追加利上げ観測が意識される中で国内金利が上昇し、株式の相対的な魅力が低下した点も相場の重しとなっています。為替市場では円高方向への動きが見られ、輸出関連株の上値を抑える要因となりました。
トレード銘柄|地合い悪化の中で小幅利益を積み上げ
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
- 4446 LINK-Uグループ
株 価: 1,112.0 → 1,115.0
約定時間: 09:21:20 → 09:23:11
収 支: +300円
狙 い: 寄り前の気配値から需給の強さを確認しエントリーしました。ただし、約定後は市場全体の弱さが意識され、想定していた値動きには至らず。地合いを優先し、リスクを抑えるため短時間での利確としました。 - 3475 グッドコムアセット
株 価: 1,256.0 → 1,261.0
約定時間: 09:50:18 → 09:51:35
収 支: +500円
狙 い: 前日に発表された決算内容が好感され、短期的な上昇が続いていたことからエントリーしました。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,190.0
数 量: +2口
合 計: 140口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 1605 INPEX +2株(合計88株)
売却銘柄
- 5201 AGC
売却理由:高配当銘柄として保有していましたが、直近の決算で黒字化した後は株価の上値が重く推移していました。業績の安定性を踏まえると先行きに不透明感があり、配当狙いよりもキャピタルゲインを確保する判断を優先し売却しています。

11月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|地合いに逆らわず柔軟に対応できた一日
相場全体が弱含む中でも、地合いに逆らわず柔軟に対応できた一日でした。デイトレードでは値動きと需給を重視し、無理のない利確を徹底できた点は評価できると感じています。一方で、中長期では配当や業績を軸にポジション調整を行い、ポートフォリオの安定性を意識しました。今後も指数やテーマに過度に振り回されることなく、その日の市場環境に即した判断を積み重ねていきたいところです。
