米国株の回復基調が続くなか、12月3日の東京市場でもハイテク株がしっかりと買われ、日経平均は大幅高となりました。一方でTOPIXは小幅安となり、強い銘柄と弱い銘柄がはっきり分かれる選別相場の色合いが濃い一日。米利下げ観測やFRB議長人事の思惑が交錯するなか、個別株の値動きも活発で、短期・中期のトレードにおいてはタイミングの重要さを再認識する内容となりました。
2025年12月3日の市況|米ハイテク株の流れが日本市場にも広がる一日
主要指数(12月3日時点)
日経平均:49,864.68(+561.23)
TOPIX:3,334.32(-6.74)
NYダウ:47,474.46(+185.13)
NASDAQ:23,413.67(+137.75)
S&P500:6,829.37(+16.74)
米国市場(12月2日)
2日の米株市場は3指数ともプラスで終わりました。NYダウは小幅ながら上昇に転じ、S&P500も堅調な推移。特にNASDAQはハイテク株の買い戻しが目立ち、他指数よりも上げ幅がやや大きくなりました。米長期金利が落ち着いた状態を維持し、前日に売られた暗号資産が持ち直したことで投資家心理が改善。リスクに前向きな姿勢が戻り、テック株への買いが入りやすい地合いが形成されました。
さらに市場では、来週のFRB会合に向けた利下げ期待が強まっており、次期FRB議長候補としてケビン・ハセット氏の名前が取りざたされている点も話題に。最近の分析では、同氏は比較的ハト派寄りとの見方もあり、金融緩和に対する期待が相場の支えとなった側面があります。ただ、S&P500の上げ幅が限定的だったように、全体としては様子を見ながらの取引も多く、買い戻し主導の相場という印象も残りました。
日本市場(12月3日)
3日の日経平均が大幅高となりました。米国株、特にハイテク株の上昇が日本の半導体関連銘柄にも波及し、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロンといった主力株がしっかり買われ、日経平均を押し上げる形となりました。
一方でTOPIXは小幅安となり、銀行や自動車といった一部セクターには利益確定の売りが散見。日経平均は特定銘柄の寄与度が大きく出やすいため、「指数としては強いが、相場全体が底上げされているわけではない」という構図も見えた一日でした。
為替はドル円155円台半ばでの推移となり、米利下げ観測と日本の利上げ思惑の両方が織り込まれている状況。相場への直接的な影響は限定的で、為替由来の強弱感はあまり感じられませんでした。
トレード銘柄|デイトレは薄利で撤退、スイングは着実に積み増し
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
- 6723 ルネサスエレクトロニクス
株 価: 1,918.0 → 1,920.0
約定時間: 09:21:08 → 09:23:09
収 支: +200円
狙 い: 売買代金ランキングから選定。電気機器全体に資金が流れていた流れを捉え、上昇の勢いを確認してエントリー。短時間での取引となり、わずかな利益で撤退したものの、値動きとしては後場にかけて強さを見せた銘柄でした。 - 4506 住友ファーマ
株 価: 2,517.5 → 2,519.5
約定時間: 09:36:05 → 09:36:50
収 支: +200円
狙 い: 医薬品セクターが全体として弱いなか、住友ファーマだけはしっかり上昇しており、その強さを根拠にイン。こちらもデイトレらしく短時間で利確。控えめな利益ではありましたが、流れを読み取った上での判断としては良いトレードだったと言えそうです。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,202.0
数 量: +2口
合 計: 126口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 1605 INPEX +2株(合計83株)
- 7272 ヤマハ発動機 +2株(合計183株)
- 9684 スクウェア・エニックス・ホールディングス +1(合計3株)
売却銘柄
- なし
11月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|選別相場ではタイミングがすべて
前日の米国市場が上昇していたものの、日本市場では日経平均とTOPIXの動きが分かれるなど、セクターごとに温度差がある相場でした。特に日経平均はアドバンテストやソフトバンクグループなどの寄与が大きく、全体的な資金流入があったというよりは、特定の銘柄に集中した動きが印象的です。
デイトレでは、流れの良かった電気機器と住友ファーマに着目し、売買代金ランキングを基準に銘柄を選定。取引当時はそこまで勢いが強くなかったものの、その後の上昇を見ると、エントリーとエグジットのタイミングが収益を左右することをあらためて痛感する内容でした。
SBI証券では、中長期目線の買い増しを行い、下落時も迷わず積み増す姿勢でポジションを育てています。淡々と続けることが成果につながりやすいスイング戦略としては、堅実な動きだったと言えそうです。