配当目的で日本郵船(9101)を保有しているものの、含み益が出ている今、売却による利確も視野に入れて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、日本郵船の株を今後も持ち続けるべきか、配当利回りの魅力と海運業界特有のリスクをふまえつつ、自分の投資判断とリスク管理のバランスを見直すヒントをお届けします。
日本郵船株を持ち続けるべきか?|配当とリスクの狭間で考える投資判断
配当目的で日本郵船(9101)の株を保有している中、含み益が出ている今こそ、売却による利確という選択肢も頭をよぎります。そこで今回は、現在の状況を整理しながら、今後の保有方針についてじっくり考えてみました。
配当狙いの長期保有か、利確による安定化か
日本郵船株を持っている理由は、やはり高配当利回りの魅力。配当利回りが高い銘柄は、長期保有で安定収入が期待できますが、海運業界という性質上、業績の変動リスクも見逃せません。
たとえば、国際情勢の悪化や原油価格の上昇は、輸送コストの増加や運航スケジュールへの影響を引き起こし、最終的に配当維持が困難になるリスクもあります。
「高配当=安心」と思い込むのではなく、その裏にある業界の不確実性にも目を向ける必要があります。
金利上昇リスクと株価の将来性
最近は世界的に金利が上昇傾向にあり、それに伴い高配当株の魅力が相対的に低下する可能性も出てきました。
投資家目線で見ると、「金利が上がる=債券や預金の利回りも改善」なので、リスクをとって配当株を持つメリットが薄れる局面がありえます。また、企業にとっては資金調達コストの増加が、将来の成長投資や利益にブレーキをかけることにもつながりかねません。
このように、株式投資では金利動向も重要な変数。日本郵船のような高配当銘柄も、その波に飲まれる可能性がある点に注意が必要です。
自分の投資スタイルとリスク許容度を見直すタイミング
いまこそ、自分の投資スタイルとリスク許容度を見直すタイミングかもしれません。来週の相場が始まる前に、日本郵船をこのまま保有して配当を得続けるのか、それとも利確してキャッシュを確保し、新たな投資機会に備えるのか。
答えは一つではありません。でも、「自分はなぜこの銘柄を選んだのか」「どれくらいのリスクなら納得して受け入れられるのか」といった基本に立ち返ることで、判断に自信を持てるようになるはずです。