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新NISA開始1年目の投資実績と学び:米国株式ファンドとNTT株の運用結果

はじめに

2024年1月から新NISA制度がスタートしました。これにより、多くの個人投資家が積立投資や成長投資を始めたことでしょう。しかし、8月5日の日経平均株価の大暴落では、多くの人が含み損を抱える状況に陥りました。

筆者自身も例外ではなく、評価額が急激に落ち込み、一時は大きな含み損を記録しました。それでも、狼狽売りはせず、その後もコツコツと積立を継続。結果として、年末時点では資産が回復し、一定の利益を得ることができました。

新NISA制度の概要

新NISAは、2024年1月に導入された非課税制度で、個人投資家の長期的な資産形成をサポートする仕組みです。主な特徴は以下の通りです。

  • つみたて投資枠成長投資枠の2つの投資枠がある。
  • 非課税期間が恒久化され、投資資産を長期的に運用しやすくなった。
  • 年間最大投資枠は360万円で、合計1,800万円まで投資が可能。

これにより、長期的な資産形成を目指す投資家にとって非常に魅力的な制度となっています。

2. ポートフォリオと運用実績

つみたて投資枠

新NISAのつみたて投資枠では、長期的な資産形成を目指してインデックスファンドを中心に投資を行いました。以下は具体的なファンドとその運用成績です。

① 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)

  • 投資開始:2024年1月
  • 投資条件:毎月1回投資(収入の変化により投資額の変更あり)
  • 投資額:159,000円
  • リターン:29,593円(+18.61%)

運用状況のポイント
米国株式市場全体に分散投資するこのファンドは、成長性の高い米国市場の恩恵を受けて安定したリターンを実現しました。ただし、8月5日の暴落時には評価額が -5,459円 まで下落し、一時的にマイナス圏に突入。この時期は精神的にも厳しい場面でしたが、狼狽売りはせずに積立を継続したことで、その後の回復と上昇を享受することができました。

② eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

  • 投資開始:2024年1月
  • 投資条件:毎月1回投資(収入の変化により投資額の変更あり)
  • 投資額:193,666円
  • リターン:43,198円(+22.30%)

運用状況のポイント
米国を代表する500銘柄で構成されるS&P500指数に連動するこのファンドは、高パフォーマンスを発揮しました。しかし、8月5日の暴落時には評価額が -2,177円 まで下落。一時的に不安を感じる場面もありましたが、積立投資の強みである「時間分散効果」を実感する結果となりました。

成長投資枠

成長投資枠では、高配当株ファンドや個別株を用いて、配当金の受け取りや将来的な値上がりを狙った戦略を取り入れています。

③ 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)

  • 投資開始:2024年12月
  • 投資条件:毎月1回投資(収入の変化により投資額の変更あり)
  • 投資額:100,000円
  • リターン:2,968円(+2.96%)

運用状況のポイント
このファンドは、米国の高配当株を中心に投資し、安定したインカムゲイン(配当収入)を狙うものです。12月に開始したばかりでまだ短期間の運用ですが、すでにプラスのリターンを記録しています。今後、四半期ごとの配当金受け取りと資産の成長に期待が持てそうです。

④ NTT(個別株)

  • 投資開始:2024年1月
  • 投資条件:毎月初日の営業日にトレード実施
  • 取得単価:160円(複数回購入)

運用状況のポイント
年初の高値である180円台から購入を開始し、その後も毎月1回定期的に買い増しを行いました。NTT株価の下落もあり、現在の取得単価は 160円 まで低下。一時的に含み損を抱える状況ではありますが、安値圏での購入ができたと前向きに捉えています。

さらに、配当金の受け取りもスタートしており、今後の安定収入と株価回復に期待を寄せています。

これまでの実績を見ると、インデックスファンドの安定した成長と高配当株・個別株の収益機会を組み合わせたポートフォリオが、うまくリスクを分散しながら成果を出していることが分かります。

成功した点と課題点

成功した点

1. インデックスファンドの安定成長

つみたて投資枠で購入した「楽天・VTI」と「eMAXIS Slim S&P500」は、米国市場の強さを反映し、高いリターンを記録しました。

  • 成功要因
    • 米国経済の堅調な成長と企業業績の改善。
    • ドル高の影響で円ベースでの評価額が上昇した点もプラス要因。
    • 暴落時にも積立を継続したことで安値買いのチャンスを活かせた。

インデックスファンドは時間を味方につける投資法として、期待通りの成果を発揮してくれました。

2. 高配当ファンドの堅実なスタート

成長投資枠で始めた「楽天・高配当株式・米国ファンド」は、運用開始からまだ1ヶ月程度ですが、早くもプラスリターンを記録しています。

  • 成功要因
    • 高配当銘柄への投資は株価下落時でもインカムゲイン(配当収入)を得られる安心感があった。
    • 配当収入が再投資されることで複利効果を期待できる点も魅力。

特に暴落時には精神的な支えになり、「高配当投資」の魅力を実感しました。

3. NTTの定期購入による平均取得単価の低下

NTTは株価下落が続く中で定期購入を実施したことで、取得単価を引き下げることに成功しました。

  • 成功要因
    • ドルコスト平均法を利用し、安値圏での購入チャンスを逃さなかった。
    • 配当金が定期的に入金されることで、下落時でもポジティブに受け止められた。

個別株の価格変動リスクに対しても、定期的な買い増しでリスク分散を実現できました。

課題点

1. 暴落時の精神的な動揺

8月5日の暴落時には、一時的に評価額が大きくマイナスになり、心理的負担を感じました。

  • 反省点
    • 下落相場では不安に駆られ、積立継続に対する迷いが生じた。
    • 短期的な値動きに過敏に反応しない「長期目線の強化」が必要と痛感。

2. 高配当ファンドのタイミングと短期成果への焦り

「楽天・高配当株式・米国ファンド」は開始直後でまだパフォーマンスが安定していません。

  • 反省点
    • 高配当戦略は長期的な視点で配当再投資を行うべきだが、短期の成果を気にしすぎた。
    • 四半期決算型の特性を活かすためには、収益性をもう少し長いスパンで判断する必要がある。

3. 個別株の値動きリスク

NTTは大企業でありながら株価下落が続き、含み損を抱える結果となりました。

  • 反省点
    • 購入タイミングがやや早すぎたこと。
    • 定期購入戦略を採用したものの、ポートフォリオ全体でのバランス管理が必要だった。

課題への対応策

  1. 暴落時の心構えを強化するため、過去の市場動向やリーマンショック時のデータを再確認し、長期目線を意識する訓練を行う。
  2. 高配当ファンドは四半期ごとの配当再投資をしっかりと記録し、長期成果を追うデータ管理を徹底する。
  3. 個別株については、業績分析や配当利回りを再確認しつつ、追加投資タイミングの判断を慎重に行う。

今後の投資方針と期待

1. つみたて投資枠の継続方針

楽天・VTIeMAXIS Slim S&P500 は、2024年を通して順調なパフォーマンスを見せました。

今後の方針

  • 積立投資は引き続き継続し、時間分散によるリスク低減を図る。
  • 米国市場の長期成長に期待しつつ、為替動向にも注意を払う。
  • 配当はないが、複利効果を最大限活かせるよう積立額を徐々に増やす可能性も検討する。

期待する成果

  • 年率5〜7%程度の安定したリターンを目標とし、長期運用による資産拡大を狙う。
  • 市場下落時には追加投資を視野に入れ、割安な価格で買い増しを行う。

2. 成長投資枠の調整と強化

高配当ファンドの強化方針

高配当株式ファンドについては、定期積立を継続しながら四半期配当の再投資を行う予定です。

今後の方針

  • 再投資による複利効果を高めつつ、配当収入の増加を期待する。
  • 米国の利下げ観測や景気変動に注意を払い、必要に応じて配当利回りの高い商品への分散投資も検討。

期待する成果

  • 配当金収入を安定的に増やし、将来的には生活費や再投資資金として活用する。

NTT株の戦略見直し

NTTは長期保有を前提にしつつ、下落局面では買い増しを続けて取得単価を下げる方針を継続します。

今後の方針

  • 配当利回りを意識しながら、安値圏では積極的に追加投資を実施。
  • 株価回復時には一部利益確定も視野に入れ、資金の再投資に活用。

期待する成果

  • 配当金による安定収入と株価回復によるキャピタルゲインの両方を狙う。
  • NTTの成長戦略や事業展開を注視し、投資判断を適宜見直す。

リスク管理と情報収集の強化

今後の市場環境は、金利動向や地政学リスクなどに左右される可能性があります。

対策

  • 定期的に市場分析を行い、経済ニュースや企業決算情報をチェック。
  • ポートフォリオ全体のバランスを再評価し、過剰なリスクを取らないよう管理。
  • 新NISA制度を最大限に活用するため、年間枠をしっかり使い切る計画を立てる。

期待する成果

  • 暴落時にも動じない精神的な余裕を持ち、冷静な判断で買い増しや利益確定を行う。
  • 長期目線で安定した資産形成を目指しつつ、新たな投資機会にも柔軟に対応する。

まとめると…

  • 積立投資は引き続き継続し、長期成長と複利効果を重視する。
  • 高配当戦略では再投資による資産形成と収入増加を狙う。
  • 個別株のリスク管理を強化し、安値買いと配当収入の両立を目指す。
  • リスク管理と情報収集を怠らず、長期的な視野でポートフォリオを成長させる。

まとめ

1年間の振り返り

2024年は、新NISAがスタートし、多くの投資家にとって新たな挑戦の年となりました。筆者もつみたて投資枠と成長投資枠を活用し、コツコツと資産形成に取り組んできました。

主な成果

  • つみたて投資枠では、米国市場の成長に支えられ、順調にプラスリターンを達成。楽天・VTIは+18.61%、eMAXIS Slim S&P500は+22.30%と力強い結果を示しました。
  • 成長投資枠では、高配当ファンドやNTTを通じて、配当収入と長期成長を期待するポートフォリオを構築しました。高配当ファンドは+2.96%と好調なスタートを切り、NTTは定期購入による平均取得単価の低下に成功しました。

投資を通じて学んだこと

  • 暴落は怖くない:8月5日の暴落時には一時的に含み損を抱える状況になりましたが、狼狽売りを避けて積立を継続することで回復を経験しました。暴落は長期投資にとって「買い増しのチャンス」であると再認識できました。
  • 分散と継続の大切さ:インデックスファンド、高配当ファンド、個別株を組み合わせることで、リスクを分散しながら安定した運用を続けられました。ドルコスト平均法による定期購入の効果も実感できました。

投資初心者へのアドバイス

  1. 長期目線を持つ
     市場は短期的に上下動しますが、長期では成長することが歴史的にも証明されています。日々の値動きに振り回されるのではなく、10年、20年先を見据えて投資を続けましょう。
  2. 暴落時こそ冷静に対応する
     暴落は必ず起こります。しかし、それを「安く買えるチャンス」と捉えることで、結果的に資産の増加につながります。
  3. 資産配分とリスク管理を忘れずに
     自分のリスク許容度を理解し、インデックスファンドや高配当株、個別株などを適切に組み合わせて分散投資を行いましょう。

今後の展望と決意表明

今後も今年と同様に、以下の方針を貫いていきます。

  • 積立投資の継続:市場の変動に一喜一憂せず、淡々と積立を続ける。
  • 配当収入の拡大:高配当戦略を活かして、資産の安定化と収入増加を目指す。
  • 情報収集と戦略改善:経済ニュースや市場動向を注視し、必要に応じて柔軟に戦略を見直す。

2024年はスタートの年でしたが、2025年以降もこの方針を守りながら資産を積み上げていきます。

最後に

新NISA制度は長期的な資産形成をサポートしてくれる非常に有効なツールです。しかし、投資はあくまで自己責任で行うもの。しっかりと知識を身につけ、焦らずに資産を育てていくことが大切です。

この記事が、これから投資を始める方や既に始めている方の参考になれば幸いです。今後も定期的に運用成績を公開しながら、成長過程を共有していきたいと思います。

注意事項

本記事は、筆者が新NISA制度を活用して行った1年間の投資実績を記録したものです。

  • 本記事は特定の投資商品や投資手法を推奨するものではありません。投資はあくまで自己責任で行ってください。投資判断をされる際は、ご自身で十分に調査を行い、リスクを理解した上で決定してください。
  • 記載されている運用結果やリターンは、2024年12月27日時点の運用益を基に作成されたものです。市場環境や商品価格は変動するため、今後のパフォーマンスを保証するものではありません。

投資に関する不安や疑問がある場合は、専門家への相談を検討することをおすすめします。

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