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【投資記録】高値圏での持ち合い相場|12月10日の投資記録

夕焼けに染まるトレードルームで、12月10日の相場を見つめる兼業投資家の記録。

12月10日の株式市場は、米国市場ではFRBの政策発表を控えた様子見、日本市場では円安を追い風にしつつも半導体株の下落に押されるなど、方向感を探る一日となった。指数の動き、セクターごとの温度差、そして実際のトレード記録まで、リアルな投資行動を振り返りながら相場の流れを整理していく。

2025年12月10日の市況|主要指数の方向感は高値圏での持ち合い継続

主要指数(12月10日時点)

日経平均:50,602.80(-52.30)
TOPIX:3,389.02(+4.10)
NYダウ:47,560.29(-179.03)
NASDAQ:23,576.49(+30.58)
S&P500:6,840.51(-6.00)

米国市場(12月9日)

9日の米国市場は、翌日に控えるFRBの政策発表を前に、非常に繊細な値動きとなった。NYダウは前日比179.03ドル安の47,560.29ドル、S&P500は6.00ポイント安の6,840.51ポイントと軟調。一方、NASDAQは30.59ポイント高の23,576.49と小幅ながらプラスを維持した。

市場では利下げ自体はほぼ織り込み済みとなっており、焦点は「利下げ後のFRBのスタンス」に移っていた。特に長期金利がじわりと上昇していたことが、株式市場の重しとなった要因の一つと考えられる。

NASDAQが堅調だった背景には、ハイテク株や成長株への買い戻しが入ったことがある。ただし積極的なリスクオンというよりも、売られ過ぎた銘柄への修正的な買いが中心だった印象だ。

小型株指数のRussell 2000は上昇し、2,526.24まで水準を切り上げた。大型株中心のNYダウとは対照的に、割安感のある中小型株や景気敏感株へ資金が一部シフトした動きが確認された。

個別株では、JPMorgan Chaseがコスト増見通しを嫌気され売られ、市場心理の重しとなった。対照的にExxon Mobilは強気な業績見通しが好感され買われるなど、銘柄ごとの選別色が一段と強まった一日だった。

米国市場全体のまとめ

  1. NYダウとS&P500は下落し、NASDAQは上昇するなど指数ごとに動きが分かれた。
  2. FRBの政策発表を前に、ポジション調整が中心となり方向感は限定的だった。
  3. Russell 2000は上昇し、中小型株や景気敏感株への資金流入が見られた。
  4. 債券利回りの上昇が株式市場の重しとなり、積極的な買いは手控えられた。
  5. 銘柄間の強弱が鮮明となり、テーマ株中心の選別投資が進んだ。

日本市場(12月10日)

10日の日本市場は、寄り付き直後は買いが先行する展開だった。前日の米国市場でハイテク株が比較的堅調だったことや、為替市場でのドル高・円安基調が、輸出関連株への追い風となった。

日経平均株価は一時5万1,107円付近まで上昇する場面があったが、引けにかけて失速。最終的に日経平均は前日比52円30銭安の50,602円80銭で取引を終えた。一方でTOPIXは小幅ながらプラス圏を維持し、4.10ポイント高の3,389.02で引けている。

午前中は自動車株や電力株といった景気や為替の影響を受けやすいセクターが買われたが、後場に入ると流れが一変した。市場をけん引してきた半導体関連株が売られ、指数全体の重石となった。アドバンテストや東京エレクトロンといった値がさ株の下落が、日経平均を押し下げる形となった。

また、米国で控えるFOMCを意識し、積極的な売買を避ける投資家が増えたことも市場の上値を抑える要因となった。為替や金利の動向次第で地合いが変わる可能性が高く、方向感を出しにくい一日だった。

セクター別では、輸出関連やディフェンシブ色の強い銘柄が相対的に堅調だった一方、電気機器、機械、半導体セクターは軟調。プライム市場では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回っていたが、指数寄与度の大きい銘柄の下落が、日経平均のマイナス着地につながった。

日本市場全体のまとめ

  1. 日経平均は小幅安、TOPIXは小幅高と指数間で方向性に差が出た。
  2. 朝方は円安進行を背景に輸出関連株が買われた。
  3. 後場は半導体関連など値がさ株の下落が指数の重しとなった。
  4. FOMCを控えた様子見ムードが市場全体に広がった。
  5. 外部環境次第で相場のテーマが切り替わりやすい局面が続いている。

トレード銘柄|小幅利確を積み重ねる安定型デイトレ

楽天証券|デイトレードと積み立て投資

  • 4425 Kudan
    株  価: 1,418.0 → 1,429.0
    約定時間: 12月8日 → 12月10日 09:01:45
    収  支: +1,100円
    狙  い: 12月8日にエントリー後、含み損を抱えていたポジションを寄り付き直後の値動きで効率よく解消。持ち越しリスクを抑えながら利益確定に成功した。
  • 247A AIロボティクス
    株  価: 1,203.0 → 1,204.0
    約定時間: 09:41.01 → 09:41:17
    収  支: +100円
    狙  い: 売買代金ランキングを基準に選定。想定よりも厚い売り板を確認し、早めの指値変更でリスクを抑えつつ利益を確保。
  • 6629 テクノホライゾン
    株  価: 841.0 → 844.0
    約定時間: 09:59:47 → 10:00:54
    収  支: +300円
    狙  い: 短期資金が入りやすい銘柄として選定し、板の薄さと回転の速さを活かして短期利確を実行。
  • 2865 GXNDXカバコ
    株  価: 1,201.0
    数  量: +2口
    合  計: 132口

SBI証券|スイングトレード

買い増し銘柄

  • 7272 ヤマハ発動機 +3株(合計192株)

売却銘柄

  • なし

11月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。

反省点・総括|板の変化対応と待つ技術が今後のテーマ

本日のトレードでは、持ち越しポジションの解消と短期売買の精度向上が主なテーマとなった。特に楽天証券口座では、Kudanの売却が一日の流れを決める重要なポイントとなり、朝の流動性が高い時間帯を活かせた点は一定の評価ができる。

一方でAIロボティクスやテクノホライゾンでは、買い約定後すぐに売り板が厚くなる場面に直面。結果的に指値を引き下げて薄利での利確となったが、板の変化をもう一歩早く察知できていれば、より有利な展開が取れた可能性があった。

SBI証券ではヤマハ発動機の買い増しを継続。株価は1,170円付近で比較的安定して推移しており、地合いの影響も相まって堅調な動きとなっている。300株までの積み上げを目標としているが、平均取得単価を意識しながら、無理のないペースでの分散エントリーを今後も継続する方針だ。

短期売買では「素早く入って素早く抜ける技術」、スイングでは「待つことを前提とした資金管理」。この2つのバランスをいかに安定させるかが、今後のパフォーマンスを左右するテーマになりそうだ。

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