12月2日の国内外株式市場は、米国株の調整局面と日本株の小幅な反発が入り交じる形となりました。米国ではハイテク株の売りや金利上昇が重石となり主要指数が揃って下落。一方の日本市場は、前日の大幅安の反動で朝方は買いが入ったものの、材料不足や為替の動きが上値を抑え、ほぼ横ばいでの着地となりました。個別株トレードでは小幅ながら利益を確保するなど、全体の難しい地合いを感じさせる一日となりました。
2025年12月2日の市況|米株の調整と日本株の小反発が交錯
主要指数(12月2日時点)
日経平均:49,303.45(+0.17)
TOPIX:3,341.06(+2.73)
NYダウ:47,289.33(-427.09)
NASDAQ:23,275.92(-89.76)
S&P500:6,812.63(-36.46)
米国市場(12月1日)
12月入り初日の米国株式市場は、前週までの堅調な流れから一転し、主要3指数が揃って反落しました。NYダウは427.09ドル安、S&P500は36.46ポイント安、NASDAQは89.76ポイント安と、それぞれが下方向へ調整する形で取引を終えています。
下落の背景には、ハイテク株を中心に売りが広がったことに加え、ビットコインの急落を受けて関連銘柄が軟調となった点が大きく影響しました。また、米長期金利が上昇し、市場に慎重なムードが広がったことも、リスク回避の流れを強めています。さらに、近く予定されているFRB議長の発言を控え、市場参加者の様子見姿勢が増したことも重しとなりました。
ただし、これらの動きは短期的な調整の範囲にとどまるという見方が多く、前週までに形成された上昇基調が崩れたわけではありません。市場では利下げ観測や年末特有の需給要因も意識されており、警戒感と期待が交錯する展開となっています。
日本市場(12月2日)
2日の日本株市場では、日経平均が49,303円45銭と前日比ほぼ横ばいで取引を終了しました。前日には950円超の大幅安となる場面もあったため、朝方は反発を狙った買いが優勢となり、一時は4万9,600円台まで上昇しました。しかし、午前後半から徐々に上げ幅を縮小し、後場にはマイナス圏に沈む場面も見られるなど、上値の重さが目立つ一日となりました。
前日の急落による「材料出尽くし感」に加え、月初特有のリバランスに伴う需給悪化が、買いを抑える要因となったとみられています。また、半導体銘柄などハイテク関連の戻りが限定的で、ソフトバンクグループや東京エレクトロンといった指数寄与度の高い銘柄が軟調となり、市場全体の重しとなりました。
さらに、日銀総裁の発言を受けて12月会合での利上げ観測が意識され、債券市場の金利上昇や円高が株価には逆風として作用しました。一方、10年債入札での需要は堅調で、国債市場の落ち着きが徐々に戻りつつあるとの声もあり、市場にはポジティブな側面も含まれています。
総じて、買い戻しの動きは見られたものの、材料不足と需給面の悪化、金利や為替の不安定さが重なり、積極的に上値を追いづらい環境が続いた一日でした。
トレード銘柄|小幅利確と買い増し中心の一日
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
- 7182 ゆうちょ銀行
株 価: 1,968.0 → 1,970.5
約定時間: 09:12:38 → 09:14:02
収 支: +250円
狙 い: 日銀植田総裁の発言もあったためか、昨日に引き続き銀行業の上昇していた為エントリー。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,113.0
数 量: +1口
合 計: 1口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 7272 ヤマハ発動機 +2株(合計181株)
- 8136 サンリオ +1株(合計9株)
売却銘柄
- なし
11月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|薄利撤退が奏功しつつも地合いの弱さを痛感
本日の日経平均は上昇したものの、TOPIXは軟調な展開でした。ゆうちょ銀行の短期トレードでは、利上げ思惑から銀行株全体が強い中でエントリーしたものの、地合いの弱さもあって約定後は上値が重く、早めに撤退する判断となりました。その後株価は下落していたため、結果として薄利ながらも早めの撤退が功を奏した形です。
SBI証券ではヤマハ発動機とサンリオを買い増しています。ヤマハ発動機はもうすぐ保有株数が200株に届きそうですが、依然として含み損の状態です。株主優待の権利は100株で満たしているものの、次の区切りである300株まで買い増すには、権利落ち日までの期間や資金面を踏まえると現実的には厳しい状況です。ひとまず100株は保有を維持しつつ、追加分は回転させて資金効率を高めていきたいところです。
サンリオは自社株買い発表後に一時的に上昇したものの、その後は再び下落しています。成長を期待して投資しているものの、思うように成果が表れず、引き続き辛抱の時間が続いている印象です。