米国ではAI関連株が再び相場をけん引し、S&P500とナスダックがそろって史上最高値を更新。その勢いは日本市場にも波及し、日経平均はついに48,580円台へ。政策期待とAIブームが交錯する中、積み立て投資では通信株とインデックスをコツコツ買い増し、長期目線で落ち着いた一日となりました。
2025年10月9日の市況|AI高騰と政策期待で日経史上最高値を更新
主要指数(10月9日時点)
日経平均:48,580.44(+845.45)
TOPIX:3,257.77(+22.11)
NYダウ:46,601.78(-1.20)
NASDAQ:25,136.62(+296.40)
S&P500:6,753.72(+39.13)
米国市場(10月8日)
10月8日の米国市場は、前日の調整ムードから一転してハイテク・AI関連銘柄を中心に買いが入り、主要指数はそろって上昇しました。S&P500は前日比+0.6%の6,753.72で史上最高値を更新、ナスダックも+1.1%高の23,043.38と過去最高水準に到達。一方で、ダウ平均は小幅安の46,601.78とやや置き去り気味でした。
特に半導体・AI関連の強さが目立ち、NvidiaやMicronが相場をけん引。Micronは+3.6%、Nvidiaは+1.8%と堅調でした。AI需要を背景に、Dellなども目標株価の引き上げを受けて上昇しています。
一方で、エネルギー株や銀行株はやや軟調。ダウ平均が伸び悩んだ背景には、こうしたセクター間の温度差もあったようです。
政策面では、政府閉鎖の影響で経済指標の発表が止まる中、FOMC議事要旨の公表が利下げ期待を刺激しました。これがハイテク株を中心に追い風となった格好です。
また、金価格が1オンス=4,000ドル超えをうかがう動きを見せるなど、「株も買いたいけど、リスクにも備えておきたい」という投資家心理も感じられました。
10年債利回りは4.12%前後で小幅上昇。原油価格もOPEC+の供給抑制観測を背景に底堅く、全体としては“リスクオンの中にも慎重さあり”といったバランスの一日でした。
日本市場(10月9日)
10月9日の日本市場は、米国株高の流れを受けて強いスタートとなり、終値で48,580円44銭(+845円45銭)と大幅上昇。ついに日経平均は史上最高値を更新しました。上昇率は+1.77%と、久しぶりに勢いを感じる一日でした。
中でも目を引いたのはソフトバンクグループ。スイスABB社のロボティクス事業買収が好感され、株価は+11%高と上場来高値を更新。これだけで日経平均を約470円押し上げた計算になります。
東京エレクトロンやファナックといった半導体関連株も好調で、まさにAI相場の象徴のような一日でした。
また、市場では「高市トレード(サナエノミクス期待)」というフレーズも出てきており、政策期待が投資家心理を後押しした印象です。
一方で、自動車や輸出関連株の一部はやや伸び悩み、TOPIXの上昇率は+0.68%にとどまりました。やや“上昇の偏り”が見えた点も特徴的でした。
為替はドル円が一時153円台後半まで円安が進み、輸出企業の業績改善期待を支えました。長期金利は1.69%前後まで低下し、株高と債券高が同時進行する「心地よい強気相場」が広がった形です。
全体としては、AIブームと政策期待を背景に勢いづいた一方、やや過熱感も意識され始めた印象でした。
トレード銘柄|積み立て投資を淡々と継続
楽天証券|積み立て投資
- 9432 NTT(NISA)
株 価: 153.0
数 量: 100株
合 計: 2,300株 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,145.0
数 量: +3口
合 計: 62口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 4202 積水化学工業 +1株(合計9株)
- 4208 UBE +1株(合計23株)
- 7272 ヤマハ発動機 +1株(合計140株)
売却銘柄
- なし
反省点|強気相場の中でも慌てず、冷静な買い増しを意識
日経平均やTOPIXが大きく上昇した一方で、保有銘柄は全体的にやや静かな動き。それでも、含み損が出ている銘柄や買い水準に近づいた銘柄をしっかり拾えたのは良かった点です。
NTTは通信セクター全体の軟調さを踏まえて買い増し。今後の値動き次第では、KDDIやソフトバンクも検討したいところ。
GXNDXカバコは分配金の権利落ち日ということもあり小幅に下げていましたが、下落幅が限定的だったため、控えめに追加購入しました。